第9話:続・キャッチボールあるある

 前回に引き続き、キャッチボールの仕方を勘違いしているよくあるパターンをご紹介します。

●勘違いのキャッチボール(その2)

 ストライクを投げることを暗に要求する場合です。まさに、ストライクゾーンにグローブを構えて、「さあ、ここに投げて来い!」と言わんばかりの状態です。しかし、自分がかなりストライクを強要していることに気づいていないのです。しかも、結構、このタイプのストライクゾーンは狭い。投げる方は、外したらどうしようと不安いっぱいになっていたりします。これはもう、キャッチボールという仲間同士の対話作業ではなく、入団テストか試合本番です。相手を評価したがる偉い人に多い勘違いといえます。もちろん、投げたボールが、要求した通りのど真ん中のストライクでなければ、やれ投げ方が悪いだとか、ガミガミとお説教が始まったりします。(つづく)